ニュース概要
米コロンビア大学のキース・ディアス博士らの研究チームが、長時間座りっぱなしでいることの害を、どんな「歩行休憩(ウォーキングブレイク)」でやわらげられるかを調べ、2026年6月24日に英国スポーツ医学誌(British Journal of Sports Medicine)に発表しました。米国の公共ラジオ局NPRの参加型企画に参加した19,300人を超える成人の“実生活”のデータを解析した点が特徴です。
参加者は最初の7日間をいつも通り過ごし、その後の14日間は30分・60分・120分のいずれかの間隔で5分間の歩行休憩をとりました。その結果、「1時間に1回・5分間の歩行休憩」が、続けやすさと効果のバランスがもっとも良いと分かりました。短い歩行休憩は気分の向上・疲労感の軽減と関連し、仕事の効率も落とさなかったといいます。
デスクワークや車での移動が多い京都市西京区・桂川・洛西口エリアの皆さまにとっても、「座りすぎをこまめにリセットする」は今日から始めやすい、自分ごとにしやすいテーマです。
医学的背景
長く座り続けていると、足の大きな筋肉があまり使われず、血液のめぐりや血糖・脂質の処理がゆっくりになりやすいと考えられています。実際、長時間の座位は、肥満・2型糖尿病・心臓病、そして早すぎる死亡のリスク上昇と関連することが、これまでの研究で繰り返し示されてきました。
ポイントは、「週末にまとめて運動しているから大丈夫」とは言い切れないこと。だからこそ、座っている時間を“こまめに分断する”ことに意味があります。なお、持病や治療中のお薬がある方は、運動量を増やす前に主治医にご相談ください。自己判断でお薬を中断・変更しないでください。
日常生活で気をつけたいポイント
- 合言葉は「1時間に1回、5分」。 タイマーやスマートウォッチのリマインダーを使うと続けやすくなります。
- 歩く場所は問いません。 廊下でも、家の中でも、その場での足踏みでもOK。まず立ち上がることが第一歩です。
- 「ながら」で十分。 電話は立って受ける、トイレやお茶のついでに少し遠回り、テレビのCM中に立つ、など。
- 有酸素運動と組み合わせると相乗効果。 歩行休憩は普段のウォーキングや筋トレの“置き換え”ではなく“上乗せ”として。
- 膝・腰に痛みのある方、心臓の治療中の方は無理のない範囲で。
受診の目安
- 体を動かすと胸の痛み・強い息切れ・動悸・めまいが出るとき
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症などで、自分に合った運動量を相談したいとき
- 心臓の病気で運動を制限されている/治療中で、安全な範囲を知りたいとき
※ 強い胸の痛み、冷や汗をともなう圧迫感、呼吸が苦しいなどの症状があるときは、ためらわず救急(119番)を検討してください。
まとめ
2026年6月の最新研究が教えてくれたのは、「特別な運動でなくても、こまめに立って歩くだけで座りすぎの害をやわらげられる」という心強いメッセージです。「1時間に1回、5分」なら忙しい毎日にも取り入れやすく、気分まで軽くなります。本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたもので、運動の種類・量や服薬の判断は必ず主治医にご相談ください。
当院で相談できること
医療法人グロース 桂川さいとう内科循環器クリニックは、京都府京都市西京区下津林南大般若町37番地 リペアス下津林2F(阪急桂駅・JR桂川駅・洛西口・桂川エリア)にあります。血圧の管理、運動の取り入れ方、心血管リスクの評価まで、循環器内科・内科の立場でお受けしています。「持病があるけれど歩いて大丈夫?」「自分に合った運動量は?」と気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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引用文献・参考サイト
- STAT News(2026年6月24日)Keith Diaz「How I used public radio to recruit 20,000 participants for a peer-reviewed study on walking breaks」
- Columbia University Irving Medical Center「Columbia Researcher and NPR Ask Listeners to ‘Walk the Walk’ in Real-World Study」
- 原著:British Journal of Sports Medicine(BMJ Group、2026年6月24日掲載)NPR「Body Electric Challenge」参加者19,300人超の解析

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