保険診療、自由診療でプラセンタ注射を行っています

プラセンタとは

プラセンタとは「胎盤」のことです。たった1個の受精卵を出産まで育てるための器官です。胎児の成長に必要な栄養素・生理活性物質を供給し、不必要な老廃物を排出させます。

プラセンタ療法とは人の胎盤から抽出したエキスを治療に使うことを意味します。

プラセンタは体の弱った部分の細胞を活性化して本来の健康な状態に戻す手助けをします。プラセンタは、胎盤から抽出された、豚や羊などの動物の組織から抽出された栄養素のことを指します。プラセンタには、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、ホルモン、酵素などの栄養素が含まれており、美容や健康に役立つとされています。プラセンタ注射ではラエンネック、メルスモンの2種の製剤がありますが当院ではメルスモンを使用しております。

プラセンタの効能として確認、報告されているもの

  • 美肌促進:シミ、シワ、ニキビを抑え、美白を促す
  • 免疫力向上:病気への抵抗力を高める
  • 活性酸素除去:活性酸素を除去し、老化を防ぐ
  • 強肝・解毒:肝臓の働きをよくする
  • 妊婦の乳汁分泌促進:妊婦の乳汁が出やすくなるようにする
  • 抗アレルギー:アレルギーを抑える
  • 疲労回復:疲労の回復を促す

上記のほかにもさまざまな効果効能が報告、確認されています。

病気の治療としては更年期障害の場合、45歳~59歳の女性が保険適応になります。それ以外の方、または美容、健康増進等を目的に治療したいという方は自費診療となります。

メルスモン

メルスモンは、1956年より更年期障害・乳汁分泌不全の治療薬として、開発されました。 プラセンタが持つ内分泌調整作用や自律神経調整作用によって、ほてり・のぼせ・イライラなどの更年期症状を改善する効果が期待できます。
更年期障害(概ね40~59歳の女性が対象)や乳汁分泌不全(産後1年以内で授乳の出が悪いとき)の方が保険適応となります。特に更年期障害にて保険診療を行う場合、他の重篤な内科的疾患が隠れていないことを確認するための診察を行い、適切な検査について御相談させて頂きます。副作用として、注射部位の疼痛、発赤、悪寒、発熱、発疹などが起こることがあります。

費用について


保険適用の場合

更年期障害であれば、概ね45~59歳の女性が対象となり、1回1アンプル、週1~3回が目安となります。
3割負担の場合、自己負担額は初診の方で1000円程度、再診の方で500円程度となります。
乳汁分泌不全(メルスモン)や、慢性肝疾患における肝障害(ラエンネック)でも保険適応が可能ですので、御相談下さい。プラセンタ療法でおすすめは、週2~3回継続した注射で経過を見ていきながら頻度を調整しいく方法です。効果の出方には体調や環境の変化など、個人差があります。

自費診療の場合

対象制限はありません。
週2~3回継続して注射治療されることをおすすめしています。

1回1アンプル 1,100円(税込み)
1回2アンプル 1,800円(税込み)
1回3アンプル 2,500円(税込み)

安全性情報


◎次のような副作用があります。

注射部位の疼痛、発赤等や、悪寒、発熱、発疹等が起こることがあります。 その場合は、医師にお申し出下さい。 ◎ウィルスや細菌などに対する安全性 胎盤1つずつについてウィルス検査を実施し、HBV、HCV、HIV陰性であることが確認された安全な胎盤を原料としています。さらに、製造の最終段階に121℃・30分間の高圧蒸気滅菌を実施しており、ウィルス・細菌の感染防止対策をとっております。 これまで、本剤によると思われるウィルス感染の発生報告はありません。

◎変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)* に対する安全性

1980年代~2004年頃まで英国を中心に狂牛病が流行し、その肉の摂取が関連すると思われる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の発症が報告されました。 メルスモン注射剤は、この狂牛病が流行した時期に、それらの地域に滞在経験がある方の胎盤は原料として使用しておりません。さらに、製造工程におきまして、塩酸による高熱処理を実施しているため、たん白質は分解されています。 *クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とは、異常プリオンたん白が脳内に蓄積し、進行性の認知症や運動障害などの脳症状をおこす極めて稀な病気です。狂牛病が原因と考えられているものを変異型と称しています。

◎献血制限及び臓器提供制限について

世界では輸血や移植による感染が疑われる報告もありますが、これまで、メルスモン注射剤によると思われるvCJDの感染報告はありません。しかしながら、理論的なvCJD等の伝播の危険性を完全には否定できません。このため、メルスモン注射剤を含む人胎盤由来医薬品の使用者は、献血は出来ません。臓器提供は原則として控えることが求められています。 但し、臓器提供の場合、移植希望者が移植医から適切な説明を受けた上で、提供を受ける意思を明らかにしている場合の提供は可能です。