疾患解説

10月13日は「世界血栓症デー」──足にできた血のかたまりが、命にかかわる肺の病気につながることも

ニュース概要

10月13日は「世界血栓症デー」です。国際血栓止血学会(ISTH)が2014年に定めた、血栓症への関心を世界で高める日です。血栓症の基礎を提唱したルドルフ・ウィルヒョウの誕生日に由来しています。

血栓(けっせん)とは、血管の中にできる血のかたまりのこと。見逃されやすく、誤解されやすい病気とされています。

特に知っておきたいのが、足の静脈にできる血栓です。これがはがれて肺に飛ぶと、命にかかわる「肺塞栓症」を起こすことがあります。

長く動かずにいる機会が増える、これからの季節。京都市西京区・桂川エリアにお住まいの方にも、ぜひ知っておいていただきたいテーマです。

医学的背景

足の深い静脈に血栓ができる病気を「深部静脈血栓症(DVT)」といいます。

この血栓が血流に乗って肺の動脈に詰まると「肺塞栓症(PE)」になります。急な息切れや胸の痛みが起こり、重いと命にかかわります。

この二つをあわせて「静脈血栓塞栓症(VTE)」と呼びます。飛行機の長旅で有名な「エコノミークラス症候群」も、このVTEの一種です。

血栓ができやすくなる要因は、おもに3つ。血流が滞ること(長時間の同じ姿勢・入院)、血管が傷つくこと(血管が傷つく)、血が固まりやすくなること(脱水・がん・妊娠など)です。

循環器内科は、こうした血管や血流のトラブルを診る診療科です。なお、すでに血をサラサラにする薬を飲んでいる方は、自己判断で中止・変更をせず、必ず主治医にご相談ください。

日常生活で気をつけたいポイント

  1. 1時間に一度は足を動かす:長時間すわるときは、立ち上がって歩くか、かかとの上げ下げ・つま先の曲げ伸ばしを。
  2. 水分をこまめにとる:脱水は血を固まりやすくします。のどが渇く前に少しずつ。
  3. 長旅・車中泊では特に意識する:飛行機・長距離バス・災害時の車中泊では、足の運動と水分補給を忘れずに。
  4. きつい締めつけ・足組みを避ける:血流を妨げる姿勢や下着を長く続けない。
  5. 入院・手術の予定がある人は事前に相談:VTEは入院や手術のあとに起こりやすいため、予防について主治医に確認を。

ご自身がリスクに当てはまるか不安な方は、どうぞお気軽に当院へご相談・ご予約ください。

受診の目安

  • 片方のふくらはぎだけが腫れる・痛む・赤く熱っぽい、という症状が続く
  • 長時間の移動や安静のあとに、足のむくみや痛みが出た
  • 足のだるさやむくみが、いつもより長引いている

次のような症状は、肺塞栓症の可能性があり緊急です。ためらわず救急要請(119番)を。

  • 急に息が苦しくなった/呼が浅く速い
  • 胸の痛み、立ちくらみ・失神

まとめ

足にできる血栓は、放っておくと肺の病気につながることがあります。でも、こまめに足を動かし、水分をとるだけで、リスクはしっかり減らせます。

10月13日の世界血栓症デーをきっかけに、「動く・飲む」を意識してみてください。気になるサインがあれば、早めの受診が安心につながります。

当院で相談できること

桂川さいとう内科循環器クリニックは、京都市西京区で循環器内科と一般内科の診療を行っています。足のむくみや血流の不安、生活習慣病の管理など、どうぞお気軽にご相談ください。

  • 所在地:京都府京都市西京区下津林南大般若町37番地 リペアス下津林2F
  • アクセス:阪急桂駅・JR桂川駅・洛西口・桂川エリア(アクセスはこちら)
  • ご予約:WEB予約はこちら

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引用文献・参考サイト


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