ニュース概要
糖尿病でいちばん大切なのは、血糖の数字そのものより、その先の合併症を防ぐことです。合併症を覚えやすくまとめた語呂が、『しめじ』と『えのき』という2つのきのこです。
『しめじ』は細い血管(細小血管)の合併症で、し=神経障害、め=目(網膜症)、じ=腎症を表します。『えのき』は太い血管(大血管)の合併症=動脈硬化で、え=壊疽(足の血流障害)、の=脳梗塞、き=虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)を表します。
「しめじ」は神経→網膜→腎の順に、糖尿病発症後おおむね5〜10年(腎症は10〜15年)かけて静かに進みやすく、「えのき」は自覚のないまま動脈硬化が進み、ある日とつぜん脳梗塞・心筋梗塞という形であらわれることがあります。京都市西京区・桂川・桂・洛西口エリアでも糖尿病や血糖高値を指摘される方は多く、”自分ごと”として知っておきたいテーマです。
※以下は、公的機関・医療機関の一般向け情報にもとづく解説です。合併症の進み方や必要な検査は、お一人おひとりの状態によって異なります。
医学的背景
高血糖はなぜ血管を傷つけるのか
血糖が高い状態が続くと、全身の血管の内側が少しずつ傷みます。細い血管(毛細血管)が傷むと『しめじ』=神経・網膜・腎の合併症に、太い血管が傷んで動脈硬化が進むと『えのき』=脳・心臓・足の合併症につながります。糖尿病は”血管の病気”ととらえると、合併症の全体像が理解しやすくなります。
循環器内科の視点:怖いのは『えのき』の無症状進行
『えのき』(大血管障害)は、はっきりした症状のないまま動脈硬化が進み、脳梗塞・心筋梗塞・足の壊疽という重大なイベントで突然あらわれることがあります。とくに糖尿病の方は、心筋梗塞でも胸痛が出にくい(無痛性)ことがあり注意が必要です。『えのき』は血糖だけを下げても十分に防げず、高血圧・脂質異常症・喫煙・肥満をまとめて管理することが不可欠です。服薬中の方は自己判断で薬を中断しないでください。
早期発見の検査
『しめじ』は眼底検査・尿検査・血液検査・神経の診察で、『えのき』は頸動脈エコー・血圧・血液検査・心電図・心エコー・足の動脈評価(ABIなど)で、症状の出る前にチェックできます。
日常生活で気をつけたいポイント
- 血糖は「線」で管理する:一度の数字に一喜一憂せず、良い状態を長く保つことが合併症予防につながります。
- 血圧・コレステロール・体重も一緒に:とくに『えのき』予防には、血糖以外の危険因子の管理が重要です。
- 禁煙:喫煙は動脈硬化を強く進めます。脳・心・足を守るうえで最優先の対策のひとつです。
- 足を毎日見る:しびれ・傷・色の変化に気づいたら早めに受診を。感覚が鈍くなると自分で気づきにくくなります。
- 定期検査を欠かさない:眼底・尿・心電図など、症状がなくても受けておくことが早期発見の鍵です。自己判断で受診をやめない。
受診の目安
できるだけ早めに受診・相談を
- 健診などで血糖・HbA1cが高いと指摘された
- 足先のしびれ・感覚の鈍さ、歩くとふくらはぎが痛む
- 治りにくい足の傷、目のかすみ、尿の異常を指摘された
ただちに救急要請(119番)を
- 突然の片側のまひ・ろれつが回らない・言葉が出ない(脳梗塞の疑い)
- 強い胸の痛み・締めつけが続く、冷や汗をともなう(心筋梗塞の疑い)
まとめ
- 糖尿病の合併症は『しめじ(神経・目・腎)=細い血管』と『えのき(壊疽・脳・心)=太い血管』で覚えられます
- どちらも初期は症状が出にくいため、定期検査で早く見つけることが重要です
- とくに『えのき』=脳・心臓・足の動脈硬化は、血糖だけでなく血圧・脂質・喫煙・体重をまとめて管理して防ぎます
覚えやすい語呂を手がかりに、ご自身の体でいま何を守るべきかをイメージしていただければと思います。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。服薬の変更・中止は、必ず主治医にご相談ください。
当院で相談できること
医療法人グロース 桂川さいとう内科循環器クリニックは、京都府京都市西京区下津林南大般若町37番地 リペアス下津林2Fにあり、阪急桂駅・JR桂川駅・洛西口駅からお越しいただけるエリアで、一般内科・循環器内科・生活習慣病の診療を行っています。
糖尿病とその合併症について、次のようなご相談に対応しています。
- 血糖・血圧・コレステロールの一括管理:『えのき』(大血管障害)予防に欠かせない危険因子を、まとめて管理します
- 心電図・心エコー検査:狭心症・心筋梗塞など心臓の合併症のチェック
- 頸動脈エコー・足の動脈評価:動脈硬化の進み具合を、痛みのない検査で確認します
- 専門医療機関との連携:眼科(網膜症)・腎臓専門・脳や足の血管の精密検査が必要な場合の紹介・連携
血糖の管理から『えのき』(脳・心・足の動脈硬化)の評価まで、循環器内科・生活習慣病の視点で総合的にみられることは当院の強みです。「血糖が高いと言われた」「合併症が心配」という方は、どうぞお気軽にご相談・ご予約ください。
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引用文献・参考サイト

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