疾患解説

手足口病とヘルパンギーナ、どう違う?──夏に流行する2つの「夏風邪」の見分け方

ニュース概要

夏になると、保育園や幼稚園で「夏風邪」が広がりやすくなります。

なかでもよく聞くのが、手足口病とヘルパンギーナ。どちらも同じ仲間のウイルス(エンテロウイルス)が原因で、5歳以下の子どもがかかりやすい感染症です。2024年には手足口病が全国的に大流行し、2026年も各地で流行が報告されています。

名前も症状も似ているようで、じつは発疹の出る場所や熱の高さに違いがあります。京都市西京区・桂川エリアでも、この時期はお子さんの発熱やのどの痛みで受診される方が増えます。まずは2つの違いを知っておきましょう。

医学的背景

手足口病もヘルパンギーナも、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスといった「エンテロウイルス」の仲間によって起こります。ウイルスの型の違いで症状の出方が変わります。

  • 手足口病:主にコクサッキーA6・A16、エンテロウイルス71型。手のひら・足の裏・口の中に水ぶくれ。熱は出ないか38℃前後まで。
  • ヘルパンギーナ:主にA群コクサッキーウイルス。水ぶくれはのどの奥だけ。39〜40℃の高熱とのどの痛みが特徴。

どちらも特効薬やワクチンはなく、自然に治るのを待つ対症療法が中心です。抗生物質は効きません。市販薬などで無理に熱を下げようと自己判断せず、心配なときは受診してください。

日常生活で気をつけたいポイント

  1. 見分け方の目安:手足にも発疹+熱は軽め→手足口病/発疹はのどの奥だけ+高熱→ヘルパンギーナ。
  2. 脱水を防ぐ:のどが痛むと水分を嫌がりがち。麦茶・経口補水液・ゼリーなど、しみにくいものを少しずつこまめに。
  3. しみるものは避ける:オレンジジュースなど酸味の強いもの、熱いもの、塩辛いものは痛むので控える。
  4. 感染を広げない:手洗いをていねいに。おむつ交換後の手洗い、タオルの共用を避ける。症状が治まっても便からしばらくウイルスが出ます。
  5. 登園の目安:熱が下がり、食事がとれて元気なら可。園の方針も確認を。

見分けや対応に迷ったら、WEB予約からお気軽にご相談ください。

受診の目安

  • 水分がとれず、おしっこが半日以上出ない・ぐったりしている
  • 高い熱が2日以上続く
  • 強い頭痛、繰り返す嘔吐がある
  • けいれん、呼びかけへの反応が鈍い、視線が合わない
  • 顔色が悪い・胸の苦しさ・呼吸が速いなど、いつもと様子が明らかに違う

けいれんや意識がはっきりしないときは、ためらわず救急要請(119番)も検討してください。

まとめ

手足口病とヘルパンギーナは、同じ仲間のウイルスによる夏風邪ですが、「発疹の場所」と「熱の高さ」で見分けられます。多くは数日〜1週間で自然に治りますが、まれに合併症が起こることもあります。おうちでのケアは脱水予防が第一。判断に迷うときは無理をせずご相談ください。

本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療に代わるものではありません。症状には個人差があり、気になるときは自己判断せず医療機関にご相談ください。

当院で相談できること

医療法人グロース 桂川さいとう内科循環器クリニックでは、発熱・のどの痛みなどの急な体調不良に、発熱外来で対応しています。夏風邪の見分けや、脱水・こじれの評価もご相談いただけます。

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引用文献・参考サイト


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