ニュース概要
朝晩の冷え込みが強まるこの時期、循環器内科で増えるのが「冠攣縮(かんれんしゅく)性狭心症」です。坂道や階段で起こる一般的な狭心症とは違い、じっと休んでいるとき、とくに夜間から明け方に胸が締めつけられるのが特徴。日本人に比較的多いとされ、寒さが引き金になるため冬に発作が増えやすいことが知られています。桂川・洛西口エリアでも、気温が下がるこれからの季節は「安静時の胸の症状」に注意が必要です。
医学的背景
心臓を養う血管(冠動脈)が一時的にけいれんして細くなり、血流が数分とだえる――これが冠攣縮性狭心症です。寒さにさらされると体は血管を縮めて熱を守ろうとし、このとき冠動脈もけいれんしやすくなります。明け方は自律神経の切り替わりで発作が起きやすい時間帯です。
喫煙は血管の内側(内皮)を傷め、けいれんを強める最大の生活習慣要因とされます。過度の飲酒・過換気・強いストレスも引き金になります。日中の心電図では治まっていて異常が出ないことも多く、24時間記録するホルター心電図などで診断します。治療はカルシウム拮抗薬や硝酸薬などの内服が中心です。なお服用中の薬は自己判断で止めず、必ず主治医にご相談ください(薬によっては攣縮を悪化させうるものもあります)。
日常生活で気をつけたいポイント
- 防寒:暖かい部屋から寒い場所へ急に移らない。朝の外出や夜のトイレ・入浴前は、脱衣所や廊下を温めておく。
- 禁煙:発作予防で最も効果が大きい一手。受動喫煙も避けましょう。
- 節酒・過換気に注意:深酒を控え、息が浅く速くなる状態(過換気)を避ける。
- ストレス対処と睡眠:疲れや睡眠不足を重ねない。
- 発作時の備え:診断済みの方は、処方されたニトログリセリンの舌下を医師の指示どおり携帯・使用(他人の薬は使わない)。
胸の症状が続く方、禁煙に取り組みたい方は、WEB予約から一度ご相談ください。
受診の目安
- 安静時・夜間〜早朝に、胸の圧迫感や痛みが数分続くことが繰り返す
- 以前より発作の回数が増えた、持続時間が長くなった
- 冷や汗・息苦しさ・失神を伴う
- 胸の痛みが15分以上続く/意識が遠のく場合は、ためらわず113番(心筋梗塞との区別が必要です)
まとめ
「動いていないのに、冷える夜〜明け方に胸が締めつけられる」――それは冠動脈のけいれんが原因かもしれません。禁煙と防寒は今日から始められる予防です。気になる症状があれば早めに循環器内科へ。
※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療に代わるものではありません。服薬の変更は自己判断せず主治医にご相談ください。
当院で相談できること
医療法人グロース 桂川さいとう内科循環器クリニックは、京都市西京区で循環器内科・生活習慣病の診療を行っています。胸の症状の評価(心電図・ホルター心電図など)や、禁煙・血圧・脂質のご相談にも対応します。
- 所在地:京都府京都市西京区下津林南大般若町37番地 リペアス下津林2F(阪急桂駅・JR桂川駅・洛西口・桂川エリア)
- アクセス・地図はこちら
- WEB予約はこちら / 診療案内
当院の関連記事もあわせてどうぞ
引用文献・参考サイト

コメント