ニュース概要
不整脈の専門家が集まる一般社団法人 日本循環器協会は、一般の方向けのFAQで「健診で『心室性期外収縮』を毎年指摘されます」という相談に答えています。要点は、期外収縮はもっとも頻度の高い不整脈で、30歳を過ぎるとほぼ誰にでも起こり加齢とともに増えること、心臓は1日におよそ10万回打っており、そのうちごくわずか(目安として1日1000回未満)で基礎心疾患がなければ多くは経過観察でよいこと、しかし回数が非常に多い場合や背景に心臓病がある場合は検査・治療の対象になりうること、です。
健診・人間ドックの心電図で「期外収縮」と指摘され、不安になる方は多くいます。京都市西京区・桂川・桂・洛西口エリアで健診を受けられた方にとっても、”自分ごと”として知っておきたいテーマです。
※以下は、学会・公的機関の情報にもとづく一般向けの解説です。心臓の状態はお一人おひとり異なります。
医学的背景
期外収縮とは──2つのタイプ
心臓は、上の部屋(心房)と下の部屋(心室)が決まった順番で規則正しく収縮しています。期外収縮は、本来のリズムより早いタイミングで余分な収縮が割り込む状態で、信号の出どころによって2つに分けられます。
- 上室性(心房性)期外収縮:心房から出るタイプ。健康な人にもよくみられ、多くは良性。無症状なら治療がいらないことがほとんどです。ただし非常に頻回だと、将来の心房細動との関連で経過をみることがあります。
- 心室性期外収縮:心室から出るタイプ。多くは心配のいらないものですが、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)・心筋症・弁膜症・心不全などが背景に隠れていないかを確認しておくと安心です。総心拍の10〜20%以上と頻度が非常に多い状態を長く放置すると、まれに心臓のポンプ機能が下がる(期外収縮誘発性心筋症)ことがあります。
「脈が飛ぶ」動悸との関係
期外収縮が起こると、次の正常な拍動までの間隔が空くため、「脈が飛ぶ・抜ける」「ドキンと大きく打つ」と感じることがあります。ただし、動悸を自覚しても健診の短い心電図(数十秒)では偶然写らないことも多く、その場合は24時間記録するホルター心電図が役立ちます。
なお、期外収縮の数値や検査結果だけで一喜一憂せず、また自己判断で服薬を始めたり中断したりせず、必ず主治医にご相談ください。
日常生活で気をつけたいポイント
- 睡眠不足・過労・強いストレスをためない:自律神経の乱れは期外収縮を増やすきっかけになります。
- カフェイン・アルコールのとり過ぎに注意:コーヒー・エナジードリンク・お酒は脈を乱す誘因になることがあります。
- 喫煙を控える:喫煙は不整脈にも動脈硬化にも不利にはたらきます。
- 血圧・血糖・コレステロールを整える:背景の心臓病を防ぐ土台になります。
- 「いつ・どんなときに」脈が飛ぶかをメモする:受診時の大切な手がかりになります。
受診の目安
できるだけ早めに相談を
- 健診で心室性期外収縮や頻発する期外収縮を指摘された
- 動悸が気になって日常生活に支障がある
- もともと心臓の病気がある、またはご家族に突然死・若くして心臓病の方がいる
ただちに医療機関へ・救急要請(119番)を
- 動悸に失神(気を失う)・強いふらつきをともなう
- 胸の強い痛み・締めつけが続く
- 強い息切れ・冷や汗をともなう
まとめ
- 期外収縮はもっともよくある不整脈で、健康な方にもみられます
- 上室性(心房性)は多くが良性、心室性も多くは心配いりません
- ただし回数がとても多い・連発する・胸痛や失神をともなう・もともと心臓病がある場合は、背景を調べておくと安心
- 大切なのは「種類(上室性か心室性か)」と「頻度・連発・基礎心疾患の有無」の見きわめ
健診の結果に不安を感じたら、怖がりすぎず、放置もせず、一度ご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。お薬の開始・変更・中止は自己判断で行わず、必ず主治医にご相談ください。
当院で相談できること
医療法人グロース 桂川さいとう内科循環器クリニックは、京都府京都市西京区下津林南大般若町37番地 リペアス下津林2Fにあり、阪急桂駅・JR桂川駅・洛西口駅からお越しいただけるエリアで、一般内科・循環器内科・生活習慣病の診療を行っています。
健診で期外収縮を指摘された方、「脈が飛ぶ」動悸が気になる方に、次のような検査・相談に対応しています。
- 心電図・ホルター心電図(24時間心電図):期外収縮が「いつ・何回・どんなふうに」出ているかを調べます
- 心臓超音波(心エコー):心臓の構造・ポンプ機能に問題がないかを確認します
- 運動負荷心電図:運動で誘発される不整脈や心筋虚血がないかを評価します
- 生活習慣病の管理:血圧・血糖・脂質を整え、背景の心臓病を予防します
- 必要時の連携:治療が必要な場合は専門医療機関と連携します
健診結果でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談・ご予約ください。
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引用文献・参考サイト

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