疾患解説

大人も要注意、手足口病 ── 2年ぶりの流行、成人は重症化することも

ニュース概要

「手足口病は子どもの病気」と思われがちですが、2026年の夏は2年ぶりに全国で流行しています。国立健康危機管理研究機構(JIHS)の速報によると、患者数は例年より早く増え、7月上旬時点で東京都・千葉県など15都県が「警報レベル」を超えました。千葉県では1医療機関あたりの報告数が警報基準値「5」を上回る「6.26」に達しています。

今シーズンの主流はコクサッキーウイルスA6(CV-A6)で、この型の年は大人でも高熱・広範囲の発疹・強い口内炎など症状が重く出ることがあります。京都市西京区・桂川・桂・洛西口エリアでも、これからの夏本番に向けて家庭内での感染に注意が必要です。

医学的背景

手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症で、口の中・手のひら・足の裏などに水疱性の発疹ができます。大人は子どもの頃に一度かかっていても、別の型のウイルスに再び感染することがあり、そのときに強い症状が出ることがあります。回復後、数週間して爪がはがれる(爪甲脱落症)こともありますが、多くは一時的で新しい爪が生えてきます。家庭内二次感染率は5〜10%程度とされます。

特効薬はなく、基本は水分・栄養・休養による対症療法です。市販薬の自己判断に頼らず、口内炎で水分がとれない、高熱が続くなどのつらい症状があるときは受診してください。

日常生活で気をつけたいポイント

  1. 石けんと流水でこまめに手洗い:予防の基本です。アルコール消毒だけでは効きにくい場合があるため、しっかり手を洗いましょう。
  2. 口内炎がつらいときは脱水対策:しみにくい冷たい・やわらかいもの、経口補水液などでこまめに水分を。
  3. タオルや食器の共用を避ける:家庭内でうつりやすいため、タオルは分け、こまめに交換を。
  4. 排泄物の処理に注意:ウイルスは便からも排出されます。おむつ交換やトイレのあとは手洗いを徹底。
  5. 仕事・登園の目安:法的な出勤停止期間はありませんが、発熱や強い症状のある間は無理をせず、体調と職場・園の状況に応じて判断を。

受診の目安

  • 口内炎で水分・食事がとれず、脱水が心配(尿が少ない・ぐったり)
  • 高熱が続く、強いだるさ・頭痛・嘔吐、水分が摂れない
  • 要注意)強い倦怠感・息切れ・動悸・胸の痛み・むくみなど、心臓への影響が疑われる症状
  • 発疹が広がり痛みが強い、症状がなかなか改善しない

まとめ

手足口病は「子どもだけの病気」ではありません。2026年夏は2年ぶりの流行で、大人も感染し、ときに重くなることがあります。とはいえ多くは1〜2週間ほどで回復します。こまめな手洗いを心がけ、つらい症状が続くときは無理をせず受診してください。

※本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。

当院で相談できること

医療法人グロース 桂川さいとう内科循環器クリニックは、京都府京都市西京区下津林南大般若町37番地 リペアス下津林2Fにあり、阪急桂駅・JR桂川駅・洛西口・桂川エリアからご来院いただけます。大人の手足口病をはじめ、夏の感染症のご相談をお受けしています。当院は循環器を専門としており、コクサッキーウイルスなどによる心筋炎が心配なケースでも、心臓への影響を含めて丁寧に診ることができます。「これって手足口病?」「持病があるけれど大丈夫?」と気になる方も、どうぞお気軽にご来院ください。

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引用文献・参考サイト


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