当院でも新型コロナワクチン接種を行っておりますが、高齢の方や医療従事者はほぼ打ち終えており現在摂取しているのは若い方が中心になっています。クリニックで使用されるワクチンはファイザー社のコミナティが使用されています。
報道をみますとワクチンの効果は半年程度で減弱してくるため、米国では高齢者、高リスク層への3回目の接種(ブースター接種)を緊急承認しています。日本でも年末あたりから高齢者を中心に3回目の接種を開始するとの報道がありました。当クリニックでは延べ500名の方々にコロナワクチンを接種しておりますがいまのところ大きな副反応、副作用は認めていません。ファイザー社3回目接種の副反応についてファイザー社が米国食品医薬品局(FDA)に提出した報告がありましたので要約してみます。
これは3回目の新型コロナワクチン接種を受けた18歳~55歳の306名の副反応を1回目(2899名)、2回目の接種(2682名)と比べたものです。熱発、悪寒、接種部位の痛み、解熱剤の使用などで評価されていますが1回目の接種よりは副反応は強いものの2回目の接種と比べた場合はほぼ同じ程度のようです。重篤な合併症としては3回目接種後1ヵ月以上が経過したモニタリング期間中に、1件の急性心筋梗塞が重篤な副反応として報告されていますがFDAが調査した結果ではワクチン接種との関連はないだろうとの結論になっています。
そう考えますとファイザー社の新型コロナワクチン3回目接種の副反応は2回目と同等程度と考えてよさそうです。
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