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うさぎたちとのお別れと思い出


私のプロフィールページ(院長紹介はこちら)でも少しふれていましたが、当家では長年、2匹のうさぎを飼っていました。患者さんの中にも、うさぎを家族に迎えておられる方がいらっしゃって、診察の際に「先生のうさぎ、元気ですか?」とお声がけいただくこともありました。


サニーとクラウディ ―

わが家のうさぎ「サニー(茶色の男の子)」と「クラウディ(灰色の女の子)」は夫婦で、9年間ともに暮らしてきました。昨年末にサニーが、そして今月にクラウディが、相次いで天国へと旅立ちました。うさぎの平均寿命は7~8年といわれますが、2匹とも9歳で長生きしてくれました。

サニーは、晩年になると目が白く濁り、視力もかなり落ちていたようでした。糖尿病のような症状もあり、少しずつ老いを迎えていった印象です。クラウディは、最後の数日は上を向いて苦しそうに呼吸しており、酸素ハウスをレンタルして見守ることになりました。

2匹の間には、手術をするまでは10匹ほどの赤ちゃんが生まれました。その子うさぎたちは、知り合いの方々に引き取っていただき、たくさんのご家庭に笑顔を届けてくれました。

わが家でも、生まれたての子うさぎたちがぴょんぴょん跳ね回っていた日々がありました。
ケージの中はいつもにぎやかで、見ているだけで自然と頬がゆるみました。


娘たちが育て、家族みんなで見守った時間

うさぎたちのお世話は、主に娘たちが担当していました。
学校から帰ると真っ先にケージのもとへ行き、エサをあげたり、ケージを掃除したり、時には名前を呼びながら膝の上で撫でていたり。おそろいのリボンをつけて写真を撮ったり、季節ごとに飾りをつけたりと、まるで家族写真を撮るかのような楽しみ方もしていました。うさぎたちは、私たち家族にとって「動物」というより「もう一人の家族」だったのだと思います。

ペット葬儀という選択

今回、2匹ともペット専用の葬儀場でお見送りをしました。
火葬やお骨上げ、遺影や小さな骨壷まで丁寧に対応してくださり、人と同じように感謝とお別れの気持ちを伝えることができました。「ちゃんと見送れた」と思えることは、ペットとの別れを受け入れるうえでもとても大切なことなのだと、今回あらためて感じました。

今、静かになった家で思うこと

にぎやかだったケージの音や、小さな足音が聞こえなくなった今、家の中はどこか少しだけ寂しく感じます。

このブログをご覧の方の中にも、ペットと暮らしている方、過去に見送った経験のある方がいらっしゃると思います。そういった方々にとって、今回のブログが少しでも共感や癒しになれば嬉しく思います。

最後に

診察の際にも、またペットのお話があればぜひ気軽に声をかけてください。
これからも、動物とともにある日々を大切にしながら、診療にあたってまいります。

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