医療機関では現在はカルテは手書きのところは減ってきており電子カルテが主流になっています。わたしも1998年に大学卒業後、2003年以降はずっと電子カルテです。
電子カルテも潮流があり以前はオンプレ型という院内にサーバーをおいて院内LANで管理をするタイプしかありませんでしたが最近はクラウド型といってクラウドサーバーにカルテ内容をアップしインターネット経由でデータをやりとりするタイプがでてきています。有名なところではエムスリー社のデジカルがあるかと思います。
クラウド型のメリットとしては 1)インターネット検索と電子カルテが同じでできる、2)比較的安価、3)カルテ閲覧等はインターネット環境があればどこからでもできる、などがあります。デメリットとしては 1)インターネットが遮断されると電子カルテが使用できない、2)セキュリティの懸念がある、などです。とくに1)のインターネットが遮断されると電子カルテが使用できない、というのは致命的で過去にも事例がいくつかあります。
電子カルテの評判を検索してもみな自社のこと、あるいは自分の使用している電子カルテしかわからないので比較したものは少ないため私は6社から電子カルテを貸与していただきそれぞれを使い込んでみました。あまり横の比較が電子カルテではないので貴重な経験かと思います。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1uwPdVqpeC5_MiHC8NGFmEcrlStNCVKNF85ojgnqHJHs/edit?usp=sharing
評価はあくまで私の主観です。価格も最安プラン、フルラポートプランで比較しています。
使い込んでみると最初は印象の悪かったE社のカルテの評価が高くなったのですがユーザーインターフェースが古いことやラーニングカーブが比較的長そう、などの理由で最終的にはメドレー社のクリニクスを選択しています。
クリニクスはクラウド型の電子カルテなのです。インターネットの発展の歴史を見ますと電子メールやホームページをローカルサーバーで管理していた時期もありますが徐々にクラウド型サーバーへ移行しGmailやAWS(アマゾンのクラウドサーバー)が主流なのはご存知の通りです。機械学習によりビッグデータ解析が行えるようになり医学データもいずれは連結された電子カルテデータから新しい疾患概念や治療方法などが開発されるように考えています。もちろん個人情報保護をしっかりと行い、規則にのっとった形でしか電子カルテデータの解析は行ってはいけません。そのために次世代医療基盤法が制定されており臨床研究はそれに従った形で施行される必要があります。
私も自院の診療から新しい疾患や治療方法などが発見されるよう頑張ります。
電子カルテの詳細な比較表がほしい方はご連絡ください。
コメント