当院のマスコット「ハートくん」3D化計画!
今年も残すところあとわずかとなりました。 普段は朝5時頃に起床し、その日の診療の予習をするのが日課なのですが、本日は休診日。 せっかくの年末の空き時間、いつもと違うことに頭を使ってみようと思い立ち、最近当院の漫画やLINEでも活躍しているマスコットキャラクター「ハートくん」を、実際に立体(フィギュア)にしてみることにしました。
平面から立体へ!AIと最新ツールの活用
この「ハートくん」、もともとは開業の際にスキルマーケットの「ココなら」で作成していただいた大切なキャラクターです。
大学で研究をしていた頃によく3Dプリンターを使用しており、こうしたデータの取り扱いには慣れ親しんでいました。久々の作業に少し懐かしさを感じつつ、今回はAIの力も借りて以下の手順で進めてみました。
- AI(Gemini)で設計図を作成 まずは平面のイラストを元に、Geminiを使って「3面図(正面、左右の図)」を作成しました。



- 3Dデータへの変換 次に、作成した3面図を元にHitem3d.aiというフリーサイトを利用して、色のついた3Dモデルデータ(glbファイル)を作成しました。

- データの微調整(MeshMixer) 出来上がったデータを確認すると、サイズがわずか1mm程度になっていました。そこで、MeshMixerというソフトを使ってglbファイルを印刷用の形式(stl)に変換しつつ、適切なサイズに拡大調整しました。また現在はカラーで印刷はできないので白黒画像に変換しています。

- 仕上げはDMMの3Dプリントサービスへ
今回は作成したデータをDMMのサイトに入稿して印刷を外注しました。 フルカラーで印刷できれば一番良かったのですが、現在は色付き印刷のハードルが高いため、今回は単色での造形です。発注から約2週間で完成して届く予定です。 完成品が届いたら、またクリニックのどこかに飾ったり、このブログでご報告できればと思います。

着色は自分で挑戦するか、あるいはパーツごとに色を分けて出力して組み立てるか……考えるのも楽しい時間です。
3Dプリンターならではの面白さと工夫
3Dプリンターの非常に面白い点は、「造形の複雑さと作成費用が比例しない」というところです。 手作業や金型で作る場合は形が複雑だとコストが上がりますが、3Dプリンターの場合、費用は単純に「使用するレジン(インク)の量」で決まります。
そのため、外見は同じでも中身を空洞(中空素材)にするなどの工夫をすれば、レジンの量を減らしてさらに安価に作成することも可能です。このあたりの「どうデータをいじって効率化するか」を考えるのも、3Dプリントの醍醐味ですね。
皆様も、よいお年をお迎えください。

コメント