研究

GSK呼吸器カンファレンスに参加して

2024年6月15日、京都のザ サウザンドホテルで開催された「GSK呼吸器カンファレンス」に参加しました。このカンファレンスでは、喘息治療の最新情報と実践的なアドバイスが提供され、多くの学びがありました。今回は、その中でも特に印象に残ったポイントを備忘録としてまとめてみました。


齊藤昌彦先生の講演:「喘息コントロール~実態と増悪因子予防の重要性~」

喘息治療のステップ

齊藤先生は、喘息の治療について詳しく説明してくださいました。喘息の治療にはステップ1から4までの段階があり、症状が重い場合にはトリプル製剤(3つの異なる薬を組み合わせたもの)が有効です。特に、咳がひどい場合にはLAMA(長時間作用性抗コリン薬)が効果的であるとのことです。

季節変動と増悪因子

喘息の症状は季節によって悪化することが多いです。特に秋の冷え込みや梅雨の時期に症状がひどくなる傾向があります。また、ウイルス感染が喘息の悪化を引き起こすことがあり、特にRSウイルス感染症は注意が必要です。


安場広高先生の講演:「テリルジーのトリプルベネフィット及びRSVワクチンの役割」

長引く咳への対策

安場先生は、長引く咳が喘息のサインであることを強調されました。3週間以上続く咳は、吸入薬が必要となる可能性が高いです。このような場合、適切な治療薬(例えばテリルジー)が効果的です。

RSVワクチンの重要性

RSVワクチンについても詳しく説明がありました。このワクチンは、特に高齢者や心疾患、糖尿病などの持病がある方にとって重要です。RSウイルス感染による喘息の悪化を防ぐために、ワクチンの接種が推奨されます。


まとめ

今回のカンファレンスでは、喘息治療に関する最新の情報を多く学ぶことができました。特に、季節変動やウイルス感染による喘息の悪化を防ぐための対策が重要であることがわかりました。また、長引く咳には適切な治療が必要であり、RSVワクチンの重要性も再認識しました。

喘息は適切な治療と予防でコントロールできる病気です。皆さんも、季節の変わり目や風邪の流行時には注意し、症状が続く場合はクリニックを受診ください。

土曜日の午前診療後、夕方からの参加となりましたが、有意義な時間を過ごすことができました。開催していただいたGSKの皆様、そして講師の先生方に感謝申し上げます。

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