帯状疱疹の症状、早期治療、帯状疱疹後神経痛と、京都市の令和8年度帯状疱疹ワクチン定期接種についてご案内します。

帯状疱疹とは


帯状疱疹は、水ぼうそうの原因である水痘・帯状疱疹ウイルスが、体内の神経節に潜伏した後に再活性化して起こる病気です。典型的には、体の左右どちらか片側に、痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れます。顔や目、耳の周囲に生じることもあります。

発疹が出る前から、ピリピリ・チクチクする痛みや違和感だけが現れることもあります。80歳までに約3人に1人が発症するとされ、特に高齢になるほど発症や合併症のリスクが高くなります。

早めの受診が大切です

抗ウイルス薬は発症後早期に開始するほど効果が期待できます。「片側だけが痛む」「赤い発疹や水ぶくれが出た」ときは早めに受診してください。特に次の場合は、できるだけ早く医療機関へご相談ください。

  • 目や鼻の周囲、額に発疹がある
  • 耳の痛み、顔の動かしにくさ、めまいがある
  • 発疹が広範囲に広がっている
  • 免疫機能が低下している
  • 強い頭痛、意識の変化、手足の動かしにくさがある

診断と治療

皮膚症状と痛みの経過を確認して診断します。判断が難しい場合は、水疱や発疹部から検体を採取する迅速検査を行うことがあります。

治療は抗ウイルス薬と痛みを和らげる薬が中心です。年齢、腎機能、服用中の薬、免疫状態などを確認し、安全性を考慮して薬を選択します。重症例や免疫機能が大きく低下している方では、入院治療が必要になる場合があります。

帯状疱疹後神経痛(PHN)

皮膚症状が治った後も痛みが長く続くことがあり、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれます。高齢の方ほど起こりやすく、数か月から長期間続くこともあります。痛みの性質、年齢、腎機能、ほかの薬との組み合わせを確認し、鎮痛薬などを調整します。

帯状疱疹ワクチン


帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンと組換えワクチン(不活化ワクチン)の2種類があります。どちらも帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の予防効果が認められていますが、接種回数、効果の持続期間、副反応、接種できる条件が異なります。

2種類のワクチンの違い

項目 生ワクチン 組換えワクチン
接種回数 1回(皮下注射) 2回(筋肉注射)
標準的な間隔 通常2か月以上の間隔
予防効果の目安 接種1年後で6割程度 接種1年後で9割以上
主な注意点 病気や治療で免疫機能が低下している方は接種できません 接種部位の痛み、筋肉痛、疲労、発熱などが比較的多くみられます

組換えワクチンは、標準的には2回目を1回目から2か月後に接種します。事情により標準的な方法を取れない場合も、原則として6か月後までの接種が望まれます。免疫機能が低下している方などでは、医師の判断で間隔を短縮できる場合があります。

京都市の令和8年度定期接種

実施期間は2026年4月1日から2027年3月31日までです。対象となるのは京都市民で、次のいずれかに該当する方です。

  • 令和8年度中に65歳になる方
  • 60~64歳で、HIVによる免疫機能障害があり日常生活が極度に制限される方
  • 経過措置として、令和8年度中に70・75・80・85・90・95・100歳になる方

経過措置の対象となる方が定期接種を受けられるのは、該当する年度の1年間のみです。

定期接種の自己負担額

  • 生ワクチン:4,000円(1回)
  • 組換えワクチン:18,000円(1回あたり・2回で計36,000円)

生活保護等受給者の方は、必要な証明書を接種日に提出することで無料となる場合があります。組換えワクチンを選ぶ場合は、2027年3月31日までに2回とも完了する必要があるため、接種開始時期にご注意ください。

定期接種対象外の方も、50歳以上など一定の条件を満たせば任意接種が可能です。任意接種の料金やワクチン在庫は予約時にご確認ください。

最新情報

掲載内容は2026年7月時点の公的情報をもとに整理しています。対象者、料金、接種条件は変更されることがあります。