今回は、北野病院の丸毛 聡先生による「RSウイルス感染症」に関する講演内容をもとに、備忘録代わりにまとめてみました。RSウイルスとはどのような感染症なのか、そしてその予防法についてわかりやすくお伝えします。
RSウイルス感染症ってどんな病気?
RSウイルスは、主に乳幼児がかかる感染症として知られてきましたが、高齢者や基礎疾患のある成人でも重症化しやすいことが最近の研究でわかってきました。
特徴やリスク
- インフルエンザより重症化しやすい:肺炎や呼吸不全を引き起こすケースもあり、入院期間も長くなることが多いです。
- 診断が難しい:症状が他の呼吸器感染症(例えばインフルエンザ)と似ているため、PCR検査をしないと見つけにくいことがあります。
北野病院の研究では、患者さんの約4%にRSウイルスが検出され、その中で重症化する方も確認されています。特に、高齢者や持病がある方は注意が必要です。
RSウイルスワクチンが登場!
RSウイルスを予防するためのワクチン「アレックスビー」が2024年に発売され、注目を集めています。ワクチンを接種することで、以下の効果が期待できます。
アレックスビーの効果
- 感染の予防効果:初回感染を防ぐ効果は82%。
- 重症化の予防効果:重い肺炎などを防ぐ効果は95%と非常に高いです。
- ブレイクスルー感染でも安心:仮に感染しても、ワクチンを接種していると症状が軽くなることがわかっています。
ワクチンは60歳以上、または50歳以上で基礎疾患がある方が対象です。ご自身やご家族の健康を守るため、接種を検討されることをおすすめします。
まとめ
RSウイルス感染症は、高齢者や基礎疾患のある方にとっても無視できない感染症です。新しいワクチンが登場したことで、感染や重症化を防ぐ手段が増えました。
「自分も対象かな?」と思われた方は、ぜひ当院までご相談ください。皆さまの健康をサポートします!
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