喫煙はニコチン依存症が原因です
いつでも禁煙できると思っていても、いつの間にか喫煙習慣をやめられなくなっている人は多くいます。禁煙が難しいのは、タバコに含まれるニコチンに強い依存性があるためです。タバコを吸うと、ニコチンが脳に到達し、快感をもたらすドーパミンが脳内で放出されます。この快感を味わうためにタバコを吸いたいという欲求が生じ、やがて習慣化する、この状態を「ニコチン依存症」といいます。ニコチン依存症は意志の力だけで克服することは難しく、最近では健康保険を利用した禁煙治療が受けられるようになっています。
喫煙は多くの病気の原因
日本人が命を落とす最大の原因がタバコと言われており、タバコは、脳卒中や心臓病をはじめ、多くの病気と関係していることが知られています。
禁煙外来の再開
桂川さいとう内科循環器クリニックは昨年9月に開院しましたが、禁煙外来に必要なニコチンパッチ、チャンピックスの流通が停止しているため禁煙外来を開始することができませんでした。本年5月からニコチンパッチの流通が安定したため、禁煙外来を開始いたします。
ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)
下記設問で5点以上の方はニコチン依存症と判定!保険治療の適応となります。
設問内容 | はい 1点 |
いいえ 0点 |
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問1 | 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 | ||
問2 | 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 | ||
問3 | 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 | ||
問4 | 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。 (イライラ 、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) |
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問5 | 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 | ||
問6 | 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 | ||
問7 | タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 | ||
問8 | タバコのために自分に精神的問題※が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。 | ||
問9 | 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 | ||
問10 | タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 |
※ 禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
(日本循環器学会 日本肺癌学会 日本癌学会 日本呼吸器学会 禁煙治療のための標準手順書 第6版より引用)
ニコチネルTTS(ニコチンパッチ)を用いた禁煙治療
健康保険を使った禁煙治療では、12週間(約3ヵ月)で5回の治療を行います。 治療にかかる費用は3割負担の方で約13000円です。
*禁煙ガイドブック https://nicotinell.jp/medical.html から引用
禁煙のメリット
禁煙すると最初はイライラするなどのニコチン離脱症状が出ますが、完全に禁煙できるとそのようなイライラも無くなります。禁煙にはメリットしかありません。
*禁煙ガイドブック https://nicotinell.jp/medical.html から引用
希望される方はWEB予約、もしくはクリニックまでお電話ください。