日本では、小・中・高校1年生の全生徒が心臓健診を受けます。当院では運動負荷検査、心臓超音波検査、ホルター心電図などを行い管理区分の判定、生活指導を行います。生活や運動に制限のない場合がほとんどです。

学校心臓健診で異常を指摘されたら


現在の日本では学校保健安全法に基づいて小学校、中学校、高等学校の各1年生では学校心臓検診を実施するよう義務付けられています。これは世界でも類をみないシステムであり、心臓突然死の予防に大きな役割を果たしています。学校での一次検査で何らかの異常を疑われた場合に精密検査が必要になります。”心臓の精密検査”と聞くと本人も保護者の方も心配されると思いますがほとんどの場合は経過観察のみで運動や生活に特別な制限が必要ありません。

よく指摘される心電図の異常には心室期外収縮、心房期外収縮、Brugada症候群(ブルガダ症候群)の疑い、WPW症候群、房室ブロック、洞不整脈などがあります。当院では胸部レントゲン、心臓超音波検査、ホルター心電図(24時間心電図)、運動負荷心電図などを施行して二次検査の判定を行っています。心臓MRIなど追加検査が必要な場合は専門医療機関へ紹介を行っています。

日本循環器学会/日本小児循環器学会合同ガイドライン 2016 年版 学校心臓検診のガイドライン Guidelines for Heart Disease Screening in Schools(JCS 2016/JSPCCS 2016)

二次健診で必要な検査は日本循環器学会、小児循環器学会の作る学校健診のガイドラインに沿って進めていきます。例えば心室期外収縮という不整脈が指摘された場合は12 誘導心電図,運動負荷心電図,ホルター心電図を施行することが推奨されています。その検査結果に応じて学校生活管理指導表に記載されている部活動の可否や運動制限の必要性を判定します。

生活管理指導表

学校生活管理指導表:日本循環器学会/日本小児循環器学会合同ガイドライン 2016 年版 学校心臓検診のガイドライン Guidelines for Heart Disease Screening in Schools(JCS 2016/JSPCCS 2016)

”心臓の異常”と言われると不安に思われるでしょうが多くの場合は運動制限不要、という結果になることが多いです。